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今年もチケットを頂いて、薪能の鑑賞に行ってきました。 去年、幽玄の世界に圧倒された能の舞台…。 能はやはり演劇の起源ということで、ちょっと勉強しようと思い立ったのが1年前。 (去年の記事はコチラ→

思い立っただけであっと言う間に1年が過ぎてました。 不思議~。


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国宝の島・大三島の大山祇神社の境内が舞台です。 おそらく一年中で一番暑い時期なんだろうけど、境内に一歩足を踏み入れると、確実に体感温度が2℃ほど下がります。

演目は、仕舞 「景清(かげきよ)」、「舎利(しゃり)」…面(おもて)を着けずに舞うのが「仕舞」。
狂言 「樋の酒(ひのさけ)」…狂言は動きやセリフが現代に近くて、客席からもたくさん笑いが起こりました。


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そして火入れの後、最後の演目、能 「玉井(たまのい)」です。 日本神話の「海彦・山彦」 を題材にしたお話で、龍神さま(海神さま?)はお出ましになるわ、お姫様は2人もおるわで見応えがありました。

重要文化財や国宝に囲まれて、天然記念物の大楠を背景にして、人間国宝が舞う…という尋常じゃないくらいの厳かな空間で、ゆっくりとした時間があっという間に過ぎて行きました。(笑)

ほんと、不思議な世界です。 今まで見たどんな演劇よりもシュールで、リアルで、説得力がある。 あの静寂の雄弁さは一体なんなんだろう。

自分はまだまだ若僧やな、と思います。

そして今年こそ 「能」 の勉強してみようかなと…(笑)


●人間国宝はいませんが天然の宝庫Kプロ「新・セカンド稽古日誌・06(演出レスあり)」はコチラから→