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今さらですが、息子Rも16歳になりました。

小さい頃は(外では)天使のようだった息子は、16年の時を経ておっさんに片足突っ込んでます。いや、私が先におっさん化してるんですけどね。

あと4年で二十歳。成人です。子離れ、親離れの時期は近づいています。
でもね、子育ては一生やと思うんですよ。言い換えれば、親になるのは一生を掛けた作業。少なくとも私にとっては、です。

ごく身近な人でなければ、私がいかに未熟者であるか、子供であるか、子育てに懸命じゃなかったか、知る人はいないと思います。

虐待こそしませんが、放任が過ぎて放ったらかし、劇団優先で、産後も埃まみれの稽古場に連れて行き、おんぶしながら稽古したものでした。何も教えてやれない、猫っ可愛がりも出来ない、ただ、運動神経が悪かったのでスイミングとダンスは習わせて、私は自分の子より、劇団のジュニアのケアが優先でした。

今から思えば、ジュニアメンバーの悩み事を聞いてる時間、息子Rは家で寂しい思いをしていたことでしょう。
それでも、海洋少年団、海外研修、色んな経験がRを育ててくれました。

そして中学で吹奏楽部に出会い、やっとR自ら打ち込めるものができました。顧問のM先生、部活仲間、先輩たちがRを逞しく鍛えてくれました。後で聞いたら、Rは後輩に対しては鬼やったそうな。ケンカしたらまだ私が勝つけどな...。

「勉強しろ」と言ったのは、生まれて5回くらい...。いや、実際しなかったんですが、志望校が決まってからは「もうやめたら?」言うくらいのガリ勉ぶりを発揮した根性に驚きました。

高校生になり、いつの間にか役職(?)にも付き、進学校なりに学校生活を楽しみ、欠点も取り(笑)、成長するに連れて私の知らないことばかりが増えていきます。

何で私は他のお母さんのように出来ないんだろう?いつまでも子供で、タダをこねて、朝起きられなくて、子供の前で平気でだらしない姿を見せる...。

でも、私の持ってるものはほんとに些細なことやけど、Rに必要なものは、残りの人生で全部伝えていきたい、遺していきたい。
そして、Rからもまた新しい驚きを分けてもらいたい。学びたい。

そういう意味で、子育ては一生続いていくもんやないかと思います。

実の親にまだ心配をかけてるダメな娘の呟きでした。